松竹グループ発のデジタルファッションプロジェクトがリリース

歌舞伎を製作する松竹グループが、伝統芸能とデジタル体験の融合を提供するデジタルファッションプロジェクトをリリースした。

プロジェクト第一弾として米国のDRESSXとのコラボレーションのもと、2023年7月10日(月)より、同社のマーケットプレイスにて、日本舞踊衣裳をモチーフにしたデジタル衣裳の発売と、DRESSXのモバイルアプリで体験可能なARルックの展開を行っている。

デジタルファッションとは、現実世界ではなくゲームやSNS、メタバースなどのバーチャル空間で着用する衣服やアクセサリーのこと。自身の画像やアバターなどに着させて楽しむことができる。

本プロジェクトの目的として松竹グループは、近年世界中で盛り上がりを見せるデジタルファッションを媒体として、松竹グループが培ってきた日本文化の哲学をグローバルに発信し、「日本文化の伝統を継承・発展させ、世界文化に貢献する」というグループミッションを実現する、とコメントを発表。

プロジェクト第一弾でコラボしている「DRESSX(ドレスエックス)」は、2020年に米ロサンゼルスでスタートしたデジタルファッションプラットフォームで、デジタルファッション業界のリーディングカンパニーだ。著名ファッションブランドや大手IT企業とのコラボレーション、パートナーシップを通じて多くのデジタルファッションアイテムを展開し、バーチャルなファッション体験を提供している。

本プロジェクトでは、実物の舞台衣裳を元にDRESSXのクリエイティブチームが3Dモデルを制作し、同社のプラットフォームで販売。日本舞踊の著名な演目である「藤娘」「鷺娘」「雨の五郎」で使用する衣裳を元にデザインしており、商品の購入者は同社のサービスを通じて、自身の肖像にデジタル衣裳を着用させた画像を取得できる。また、モバイルアプリ上ではAR機能を用いて、無料で衣裳の「試着」ができる。

本プロジェクトの今後の展開として、既存の舞台衣裳や和装のデジタル化にとどまらず、それらのエッセンスを新たなデザインに落とし込んだデジタル服の開発も視野に、メタバース空間、オンラインゲームをはじめとしたさまざまなプラットフォームで楽しめるデジタルファッションブランドの構築を目指すとしている。

<商品概要>
■発売日時:2023年7月10日(月)13:00(日本時間)
■販売サイト:https://dressx.com/collections/shochiku
■価格:各200USD
※Apple Payやクレジットカード等、日本国内からアイテム購入が可能です。
※モバイルアプリのAR体験にて、無料でもご試着いただけます。

【Fuji Musume】
文政九(1826)年に初演された『藤娘』の衣裳を元にしています。絵から抜け出たような藤の花の精が踊るあでやかな舞踊です。

【Sagi Musume】
宝暦十二(1762)年に初演された『鷺娘』の衣裳を元にしています。鷺の精が様々な娘の姿に変化して踊る凄艶な舞踊です。

【Ame no Gorō】
天保十二(1841)年に初演された『雨の五郎』の衣裳を元にしております。雨の降る中、曽我五郎が恋人である化粧坂少将のもとへ通う道中を描いた舞踊です。

出典=https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000071115.html

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